黄疸の原因は多岐にわたりますが、助けるべき臓器は”胆管”になります。

胆管癌や膵臓癌・胆管結石により、胆管が閉塞すると、黄疸を発症します。

その後、感染が起こり、胆管炎からのショックにいたり、早急な内視鏡的レスキューができないと命に関わる状態となります。

さて、その胆管を助けるためには、”乳頭”と呼ばれる胆管と膵管の入口に、内視鏡を用いて、ガイドワイヤーを入れなければなりません。

ベテランの内視鏡医でも時に、難渋するポイントになります。

本論文は、その乳頭に”リドカイン”とよばれる局所麻酔を噴霧すると、乳頭が開口してくれることを発見したので、報告しました。

結果、処置時間の短縮・処置成功率上昇・術後合併症の現象につながることを結論付けました。

医師である以上、新たな発見を見出し、今後も論文の執筆活動を継続していきたいと思います。