当院では、薄毛治療に力を入れております。私自身、常日頃悩みながらケアしております。
新たな治療薬を導入しましたので、お知らせいたします。
(これまでデュタステリドを取り扱っていましたが、終了します。)
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DOTT Hair For Men(男性用)
外用薬:1本60ml(1ヶ月分) ミノキシジル6.5%+フィナステリド0.05%
内服薬:ミノキシジル5mg+フィナステリド1.3mg+ビタミン+アミノ酸+ミネルラル
DOTT Hair For Women(女性用)
外用薬:ミノキシジル5.5%+ケトコナゾール0.5%
内服薬:ミノキシジル2mg+スピロノラクトン20mg+ビタミン+アミノ酸+ミネルラル+ビオチン
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性別問わず、抜け毛・薄毛に悩んでいるけど、他人に相談できない!なんとなく市販の育毛剤を塗って過ごしている!という方が多くいるのは事実です。
薄毛が進行する前に、早く手をうつことが重要とされています。
ある程度進行してしまうと、植毛治療が必要となってしまう現状にあります。
外来をしていると、自分は大丈夫だと思っていた!気づいたら薄くなってしまっていた!という声が多く聞かれます。
<まずは、毛の周期を理解しましょう>
①成長期(2〜6年):太く長く成長する時期
②退行期(2週間):毛髪の伸長活動が低下する時期
③休止期(3〜4ヶ月):毛髪の活動中止・脱落する時期
この3つの周期を繰り返しています。
<AGA/FAGAとは何か?>
簡単に言えば、頭髪の寿命がグッと短くなることです。
頭髪は、2〜6年かけて寿命をまっとうします。
AGA/FAGAでは、その寿命が短縮し、未熟な毛が多くなります。
<AGA/FAGAのメカニズムを理解しましょう>
テストステロン(男性ホルモン)→5αリダクターゼにより変換→ジヒドロテストステロンン(DHT)
このDHTが、毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に結合することで、毛のサイクルを短くします。
要は、DHTが悪さの源ということです。
毛のサイクルが短縮した結果、十分に成長していない細く短い軟毛化した毛髪が多くなり、薄毛が目立つようになります。
<DHTを減らせば毛の寿命を伸ばすことができる>
DHTを減らすには、5αリダクターゼの活動をブロックしてあげればよいのです。
つまり、ブロックに関与することができる薬剤が治療薬となります。
<フィナステリドとデュタステリドの作用機序の違い>
フィナステリド:5αリダクターゼII型を阻害する。
デュタステリド:5αリダクターゼI型とII型を阻害する。
【重要】5αリダクターゼI型とII型の両方がAGAに関連しているかについては、まだわかっていないようです。
<フィナステリドとデュタステリドのどちらがよいのか?>
多くのAGA専門家が、フィナステリドを支持しているのが現状です(20年近く前から使用されておりデータが確立されています)。
デュタステリド0.5mgのほうが、フィナステリド1mgより、治療成績(発毛効果 1.6倍)が良いとされています。
しかし、フィナステリドが優先される理由として、以下にまとめておきます。
(A)デュタステリドの副作用がでやすい(17%)。
(B)デュタステリドの血中半減期が長い(3.4週)。副作用が出現した際、長く残ってしまう恐れがある。
(C)デュタステリドのデータが少ない。(2016年からと歴史が浅い)
(D)デュタステリドの薬価が高い。
(E)フィナステリド3年内服の患者の98%(維持20%。改善78%)に発毛効果がみられるというデータがある。
<DOTT Hair 内服と外用どちらかだけでもよいのか?>
内服薬と外用薬を同時に服用・使用することで効果を最大限に発揮できるよう成分配合されています。
どちらか単体のご使用でも多少の効果は期待できますが、本来の効果には至りません。
そのため、併用いただくことをおすすめします。
<発毛実感したあとはやめてもよいのか?>
AGAは遺伝により進行するため、阻害薬であるお薬をやめてしまうと再び状態が悪くなってしまいます。
正常な毛周期は約2~6年とされてますので、半年をかけて太く育てた毛を安定させるためにできればお薬を1~2年は毎日続けてご使用ください。
その後1日の使用を半分の量にする、あるいは、1日おきの使用で維持できます。
ただし、治療前のAGAの進行度合いや休止期であった期間が長い方は、せっかく増えた毛が細くなってしまうこともありますのでご自身の髪の状態をよくみながら調整してください。
用法・用量
成人男性:
内服1日2回、1回1錠 外用:1日2回、1回6プッシュ(1ml相当)
成人女性:
内服1日1回、1回1錠 外用:1日2回、1回6プッシュ(1ml相当)
主な効果
薄毛の進行を抑制する効果
発毛・育毛を促す効果
効果発現までの期間
多くの患者さんが、半年程度で効果を実感されております。
①使用から2ヶ月経過
・改善した72% ・変わらない25% ・後退した3%
②使用から6ヶ月経過
・改善した95% ・変わらない3% ・後退した2%
※製薬会社(販売元)調査
主な副作用
以下のようなものが報告されています。
- 性機能障害(勃起不全、性欲減退精液量など)
- 肝機能障害、黄疸
- 多毛症、初期脱毛、皮膚炎
- 浮腫、めまい、動悸など
費用
内服薬:12800円(1ヶ月分)
外用薬:11800円(1ヶ月分)
処方禁忌
以下に当てはまる方には、処方することはできません。
- 未成年の方
- 5α還元酵素阻害薬に過敏症を持っている方
- 妊産婦・授乳婦
- 心疾患・脳の病気で加療中の方
服用から半年は献血できない点に注意が必要です。
服用開始から、半年間は献血ができません。
前立腺癌検査を受ける場合は医師に伝えてください。
前立腺がん検査において指標となるPSAの値を下げてしまう可能性があります。
未承認医薬品等
この治療で使用される薬品は薬機法上の承認を得ていない未承認医療機器(異なる目的)を使用した自由診療です。
入手経路等
国内の医薬品卸業者より国内の承認薬を仕入れています。
国内の承認医薬品等の有無
フィナステリドがAGAの治療薬として厚生労働省に承認されています。
諸外国における安全性等に係る情報
諸外国で重篤な安全情報の報告はありません。
医薬品副作用被害救済制度について
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。