拡大内視鏡を行わない医師にとって、病理医の生検結果が、今後の方針を左右することは言うまでもありません。
もし癌を、癌と診断できなかた場合、来年どうなっているか・・・想像するだけでも、ゾッとします。
当院の最大の強みである拡大内視鏡と様々な胃癌病理の知識をもとに、今後の方針を提案しています。
本症例は、2度の生検でGroup1、つまり、”癌ではない”と病理診断をうけた病変に対し
拡大内視鏡観察を行い、癌の特徴を観察できたため、内視鏡的治療(ESD)を施行した症例です。



体上部小弯前壁に発赤調の領域を認めます。TXI(色差強調)・NBIでの視認の仕方は付図のごとくです。

陥凹面は、口径不同なネットワーク血管がみられますが、表面構造は視認できず。
密な増殖をした高分化型腺癌(Tub1)の特徴を示していました。
この時点で、強めの発赤とTub1血管、加えて病理医はGroup1診断する背景を考慮すると
胃型のTub1が推測されました。
つまり、周辺の非癌粘膜に限りなく近い分化を示す癌の可能性を考えました。
十分なICの上、内視鏡的治療(ESD)をしております。
切除後の病理結果は、胃型の高分化型腺癌となっております。もちろん、治癒切除(根治)です。


極性の乱れや核の重積、核腫大がみられますが、腫瘍の表面は、分化しており、非癌腺官類似の細胞で構成されています。生検Group1と言われる可能性は十分ある病変でした。

Muc5AC陽性。

Muc6一部陽性。

Muc2陰性。
このように、生検で癌ではないと言われても、内視鏡診断学の蓄積で”あのタイプの胃癌かな〜”と当院では想定した上で、患者さんと相談し治療に取り組んでおります。
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当院での過去3年治療実績に関して、穿孔0% 後出血0%と非常にいい治療成績を残しています。
私自身の勤務医時代の早期癌約2000名の治療実績は、穿孔0%、後出血数名程度です。
早期胃癌であれば、入院せず、日帰りで根治できる時代に突入しました。
見逃しのない・苦痛のない・胃癌専門医による内視鏡を受けましょう。
#進行癌撲滅
#苦痛の少ない内視鏡