ピロリ未感染粘膜に発生する癌の中に今回提示する”胃底腺粘膜型胃癌”という癌が存在します。
胃の固有線が腫瘍化する病態で、ここ10年で確立された疾患となります。

穹窿部に微細な色調のある領域を認めます。

NBI観察に切り替え倍率を上げて観察すると、固有線領域の細胞の増殖に伴い、Whitezoneの管状構造が出現しています。
穹窿部にこの構造が現れる=胃底腺の腫瘍化と考え、内視鏡的切除を行いました。

このタイプの癌の多くは、粘膜内にとどまる癌であると知られています。
①穹窿部のマイナス方向への切開にともなう穿孔のリスク
②小さい割に時間がかかる
を考慮し、当院では、穹窿部の小さい癌は、深めのEMRを選択しています。
マーキングを行ったうえで、EMRを施行しました。


胃底腺の構造異型・核異型を認め、いわゆる、胃底腺粘膜型胃癌の診断としました。
表面に癌の露出はなく、内視鏡医の診断能が試される病変です。
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当院での過去3年治療実績に関して、穿孔0% 後出血0%と非常にいい治療成績を残しています。
私自身の勤務医時代の早期癌約2000名の治療実績は、穿孔0%、後出血数名程度です。
#進行癌撲滅
#苦痛の少ない内視鏡