特殊光による色差でみつける早期胃癌シリーズ⑩(通常観察では指摘不可能な病変)

当院で、なぜ微小胃癌(5mm以下)の発見率が高いのか?

大きくなってから見つけることは、どの内視鏡医でもできると思います。

内視鏡専門医としては、いかに小さい状態で見つけ出すか、腕の見せ所だと思います。

進行しないうちに内視鏡で切除でき、麻酔時間・治療時間も短いため、患者のためになるからです。

3週間前に生検した後が残ってしまっていますが・・・

一般的な内視鏡医は通常光を使った観察では、このような”色調の変化のない”+”平坦な病変”を見つけることは困難です。

ガンを見つけやすくするNBIモードでしっかり観察すると、癌(茶色)+周辺(緑色)として視認されます。

拡大観察では、WOS(腫瘍が分泌する脂)の付着した、腸型の低異型度癌であることがわかります。

図のようにマーキングしました。

解剖学的に胃角部(胃の真ん中で折り曲がりの強い場所)にあり、胃が大きい人は近接切除が難しいぶいです。

本症例もそのパターンのため、早めにトラクションデバイス(病変を牽引するテクニック)を併用します。

今回は、クリエートメディック株式会社のトラクションデバイス「エンドシリコーンループバンド」を使用しました。

病変を反対側に牽引すると、切除すべきラインを確保することが可能となります。

近接切除困難症例でも、当院では様々な器具を用意してますので、治療時間は11分で終了しております(一般的に30〜60分)かかると思います。

過去3年治療実績に関して、穿孔0% 後出血0%と非常にいい治療成績を残しています。

私自身の勤務医時代の早期癌約2000名の治療実績は、穿孔0%、後出血数名程度です。

#進行癌撲滅