感染性腸炎③サルモネラ腸炎の1例

サルモネラ属の細菌は

(A)腸チフスやパラチフスを起こチフス性(チフス菌とパラチフス菌)=3類感染症で届け出が必要な感染症

(B)感染型食中毒を起こす非チフス性(食中毒性サルモネラ)に大別されます

(A)は発展途上国で (B)先進国でみられることが多いとされています。

原因:鶏の卵が大部分を占める。

潜伏期間:12〜24H

20℃以上になるとよく増殖し、発育至適温度は37℃位とされています。

しかし、熱には弱く十分な加熱で死滅します。

当院の症例提示

回腸末端に縦走する多発潰瘍を認めます。

加えて、上行結腸はびまん性に斑状発赤を認めます。

本症例は、卵かけごはんが原因と考えられました。

<治療について>

軽症の場合は整腸剤や補液による対症療法を行います。

しかし、重症例や免疫抑制状態の患者では抗菌薬(ニューキノロン系)を1週間投与します。

<予防について>

  • 鶏卵は新鮮なものを購入すること。購入後は必ず冷蔵庫に保管。 
  • 卵の割り置きはしない。 
  • 加熱調理する場合は中心部まで火が通るように十分に加熱すること。