ESD瘢痕上に発生した早期胃癌の内視鏡切除の1例

他院で数年前に早期胃癌に対して内視鏡切除(ESD)をした症例です。

創部治癒の過程で、粘膜の下は線維化(硬い組織で置換されます)が起こります。

この病態を瘢痕化と呼びます。

ESDにおいて、最も難易度が高いと呼ばれる病変が、瘢痕上の早期胃癌です。

今回、当院で施行し症例を提示します。

過去に治療した部位にClipが残存しており、そのやや口側に不整な隆起を認めます。

NBIで観察すると、隆起の一部が癌であることを確認し、生検施行しております。

病理の結果は、Group5(癌)で、当院で治療する方針としました。

治療日は、Clipが邪魔になるため、処置具で除去し、電気メスで上図の如くマーキングしました。

このように、テンションを加えることで、少しでも病変と筋層の距離を取ることができ、穿孔(あな)のリスクを回避できます。