便潜血反応陽性の精査目的に受診された成人男性。

通常観察では、発赤の目立つ凹凸不整な腫瘍性病変をS状結腸に認めます。

手前のひだをめくると、基部が観察され有茎性であることがわかります。

NBI観察では、大小不同の類円形のPitがあることから、若年性ポリープの診断で、その場で内視鏡的切除をしています。

意外と基部は狭く、切除面積は少なくすみました。

後出血予防にCLIPをしています。
大腸ポリープには、様々な種類のポリープが存在します。今回提示した若年性ポリープは、主に小児にみられます。
今回の症例のように、成人になって発生すこともあります。