<手汗の治療>
薬剤名:アポハイドローション(塗布剤)
1本=1週間分。(1回5プッシュ使用)
3割負担の患者:1本あたり707.4円
皮膚の下にある交感神経から出される発汗を促す物質(アセチルコリン)をブロックすることで過剰な発汗を抑えます。

使用方法:
1日1回就寝前に、手の平に塗ってください。
お薬を塗った後は、起床時まで手を洗わないでください。
手汗の悩みは本人でなければわからなく、勉強やお仕事の妨げになったり、日常生活に支障が出るかたも多くいます。
保険適用ですので、お悩みがございましたらお気軽にご相談下さい。
<脇汗の治療>
薬剤名:エクロックゲル

1本=1ヶ月分
3割負担の患者:1本あたり、2896円
80%の方で汗が抑えられ、60%の方は日常生活に支障が無くなる程度まで改善します。
効果が出るまでの期間も2週間と比較的早くに実感できます。
皮膚の下にある交感神経から出される発汗を促す物質(アセチルコリン)をブロックすることで過剰な発汗を抑えます。
使用方法:

+++副作用について+++
局所に塗るお薬なので重大な副作用は少ないです。
皮膚炎、散瞳、口渇 など。
また、妊婦・授乳婦・12歳未満の小児は使用は慎重な判断となります。
その他、閉塞隅角緑内障、前立腺肥大による排尿障害がある方、成分に過敏症のある方は使用できません。
<ニキビ治療>
薬剤名:
①過酸化ベンゾイルゲル(ベピオ):肌の背景を整える。
②ナジフロキサチン(アクアチム)、クリンダマイシン(ダラシン):にきびをモグラたたきする。
【にきびの発生機序】
① 毛穴からの皮脂の分泌が増える
② 毛穴の角質異常で、皮脂の正常な分泌が困難になる
③ 皮脂が毛穴に詰まって白ニキビが形成する
④ アクネ菌などの菌が白ニキビに感染し、赤。黄ニキビが形成する
⑤ 放置するとニキビ痕になる

①②③:この過程で活躍するのが、”ベピオ”になります。

④:この過程で活躍するのが、抗生剤を含む”アクアチム”、”ダラシン” になります。

ベピオには、(A)殺菌採用 と(B)ピーリング作用(角質を剥がれやすくする効果)があります。
このいわゆる「ピーリング作用」によって、毛穴のつまりが解除され、ニキビの治療効果のみのならず、予防効果が発揮されます。毛穴が目立たなくなる効果も期待されます。
使用方法
1日1回、夜、患部に直接つけてください。5〜10分後にしっかり、洗い流してください。お風呂前を推奨します。
+++副作用+++
添付文書によると435 例中 190 例(43.7%)に副作用が認められました。主な副作用 は、鱗屑(フケっぽくなること)81 例(18.6%)、刺激感 61 例(14.0%)、赤み 60 例(13.8%)、 乾燥32 例(7.4%)でした。
ベピオ使用時の注意点
漂白作用があるのでなるべく衣類にはつけないように注意しましょう。
ベピオは目の周りは口の周り、粘膜にはつけないようにしましょう。
使用中は日焼けは避けましょう。
保険診療での限界がある方もいます。その際は、当院併設の美容皮膚科 Nature Aura Clinic(自費診療)で、もっときれいにニキビを治療することが可能です。
気になる方は、まずは、カウンセリングの予約を取ってみてください。とてもお肌の調子がよくなると思います。