食道メラノーシスとは、食道粘膜にメラニン色素が増加することで、見た目が黒く変色する病態です。
・高飲酒歴
・高喫煙歴
・逆流性食道炎
の患者に多く見られます。
このメラノーシスが悪さをするわけではありませんが・・・
メラノーシスを見つけた場合、食道癌の発生に注意する必要があります。もちろん、患者さんには、食道癌のリスクであることを説明します。
今回提示する症例は、メラノーシス近傍に発生した早期食道癌を内視鏡で一括切除した一例です。

通常観察では周囲粘膜より、やや茶食の領域が散見されています。

当院の最新内視鏡のTXIモードではより、メラノーシス領域がより明瞭に可視化されます。
この時点で、入念に食道癌の発見に集中します。
近傍に癌を疑う所見を認め、拡大観察可能な内視鏡に切り替え、再度観察。

NBI拡大モードで癌血管を視認。

癌部に電気メスでマーキングをし、10分程度で、高周波を使用し、一括切除しました。

当院では、早期の段階で癌を発見し、治療まで一元管理しております。
癌のリスクとなる所見も見逃しません。
最新の医療機器(NBI・TXIなどの特殊光観察での病変検索や、人工知能搭載によるダブルチェック機能)を使用しておりますので、内視鏡を受けたいと思っている方がいましたら、是非当院をご検討ください。
#苦しくない内視鏡 #癌の内視鏡治療