当院では、進行癌で見つかる前に、早期癌で発見する!ここに情熱を注いで診療しております。

会津若松市でも”がん撲滅宣言都市”をかかげ、検診を推進しております。
今回提示する症例は、他院で便秘に対して、下剤のみで管理(検査なし)されていたかたです。
最近になり、便秘と下痢を繰り返すようになり、当院受診となりました。
そのため、大腸内視鏡検査をうけていただく方針となりました。

上行結腸に、3/4周性腫瘍(ボールマン2型)が見つかりました。

上行結腸の奥にある盲腸まで行くために、腫瘍内腔を通過するとわずかに管腔が広がったように観察されます。

上行結腸は付図のごとく、体の右側の腸です。この部位では、便は、まだ軟便から水様便の状態にあります。
ここに大きな腫瘍が発生すると
①便の排出障害が発生。
②上行結腸では通常、軟便であるはずの便の水分が吸収され、通常より硬便になることが想定されます。
③硬便が滞留すると、腸管内圧があり、腫瘍内腔が僅かに開き(2番目にのせた内視鏡画像参照)、硬便とともに滞留していた水様便が排泄される。
おそらく、このメカニズムが、上行結腸癌における、便秘と下痢を繰り返すメカニズムだと思われます(医学書には載っておりませんが)。
大腸がんは、発生する部位によって、若干症状に差異があります。
いずれにしても、便秘の方は下剤で対応するとともに、大腸カメラを受けていただきたいです。
当院では、当日運転可能な鎮静剤を使用し、無痛に近い状態で眠ったまま、大腸カメラを行うことが可能です。
人工知能搭載のため、専門医の目とビックデータの力を駆使し、病変を見つけ出します。
便秘の治療をしているけど、まだ大腸カメラをしたことがないという方は、是非当院で大腸カメラを受けてみてください。
また、日本消化管学会が認定する”便通マネージメントドクター”を取得しております。
下剤でお困りの方も是非ご相談ください。