本日提示する症例は、5mm以下の微小胃癌です。
内視鏡診断に自信がある先生でないと、見逃される病変だと思います。
* ”1cmこえてから癌をみつける” → 一般的な内視鏡医でも発見できる。
* ”5mm以下のうちに癌をみつける” → 癌に対して情熱を注いでいる内視鏡医でないとできない。
このように認識しています。
私は、まさにこの癌領域を専門にして医療に従事しています。
普段と違う医師が内視鏡をすると、癌の発見率があがるという報告もあります。
是非当院で内視鏡を受けてみてください。毎月の発見率をホームページにあげていますので、ご参照ください。
*当院の内視鏡時間3分、極小病変も見逃さない工夫を様々なところに散りばめております。
<症例提示>
ピロリ菌除菌後、年に1回の定期内視鏡検査で癌が見つかった症例です。

癌はどこにあるか、わかりますでしょうか? この時点で 私の頭のなかでは、”癌を疑うセンサー”が鳴っています。

近接すると、ごく僅かな発赤領域があり、倍率を上げて観察すると、他部位と比べて、領域性のある異常がみられます。

NBI(癌の詳細観察モード)モードで、癌を確定させる所見を確認。

内視鏡治療は、7分で終了しております。(一般に20〜30分に処置時間がかかる部位だと思いますが)
超短時間で麻酔の量も少なく、患者に負担の少ない治療を行っております。
このあとは、日帰りで、2日間ほど食事指導を守ってもらい、普段日常生活に戻っていただけます。