今回は、検診内視鏡で胸部中部食道(食道のちょうど真ん中付近)にみつかった食道癌に対して
日帰りで、内視鏡的切除を行いました。治療時間は12分で終了しております。
合併症もなく、治療経過良好です。
①食道癌を見つけやすいモード(NBI)で癌の局在診断を行います。
薄い緑色に見える領域が正常粘膜、茶色に見える領域が癌領域です。
炎症で茶色にみえたり、上皮が局所的にうすくても茶色にみえるため、詳細観察が必要となります。
②拡大モードで、癌の血管を観察し、範囲診断を行います。
③電気メスで切除範囲をマーキングします。
④病変を通電処置具を使用し慎重に迅速に切除します。
⑤12分で病変摘出し終了です。
適切な深さ、迅速かつ丁寧な内視鏡操作で、癌の根治を目指します。
処置時間の速さは、術後の痛みや麻酔量使用量に影響しますので、無駄のない動きを常に意識して行います。