
通常光では、全く病変を指摘できない状態と判断。
ピロリ菌除菌後ということもあり、病変は忍者のように隠れています。
①通常光での病変を発見しにくい時代に到来(平らな腫瘍が多い)
②バリウム検査は、進行癌発見には意義があるが(生存期間の延長)、早期胃癌の発見には無力。
③特殊光を主体とする内視鏡観察ができる医者に検査をしてもらうこと。
上記3点を患者さんには、理解していただきたいと思っております。

TXIモード(色と凹凸を強調するモード)にかえるとようやく、隠れていた胃癌が、画面中央に視認できるようになります。

私の得意分野であるNBIモード(癌の8割は茶色、周辺緑色)では、一目瞭然、TXIモードより、さらに癌の局在が明瞭化されます。

NBI拡大観察モード(倍率を上げて、癌の局在と範囲、組織型を確定させるモード)で、切除範囲をマーキングします。


マーキングから、病変摘出までわずか”3分”で終了。
胃癌のESDも入院せず、日帰りの時代が到来したと考えております。
症例数が溜まったら、データを出し、論文作成と学会発表を予定しています。
繰り返しますが、ピロリ除菌後の時代は、通常の観察では見逃される病変が多数存在します。
ぜひ、当院のような特殊光を主体とする内視鏡観察ができる医者に検査をしてもらうようにしてください。
早期発見治療は、進行癌の撲滅に繋がります!