症例提示:大きな大腸腫瘍も局所注射の量を調整し、切除しやすい形にデザインすることがポイントです。

大腸腫瘍は時に、内視鏡から送気しすぎても見つけにくい場合がありますし、送気がたりなすぎても見つけにくい場合があります。

すなわち、程よい送気量の調整が必須となります。

今回の症例は大腸ヒダの裏に隠れており、腫瘍の一部が観察されました。

送気量と局注量を調整して、一括切除した一例です。

横行結腸、12時方向に腫瘍を視認。大部分がヒダ裏にかかるため、腫瘍全体の視認が困難な状況。

内視鏡のアングル操作と、送気量の調整で、水平方向にひろがる大きな腫瘍を発見。

スネア(金属の輪;処置具)がかかりやすいように、局所注射の量を調整し、形をデザインします。

無事、一括切除となりました。

当院では、検査日と治療日を同日に行っております。

検査と治療を別の日に行う施設または別病院の紹介されることが多いと思います。

内視鏡に伴う苦痛を1回で済ませることが、検査と治療を同日に行うメリットです(もちろん医療経済的にもお得)。

大腸内視鏡検査を考えている方 あるいは 検便検査陽性の方は是非当院を受診してみてください。