症例提示:下血(真っ赤な便)の原因の1つに出血性ポリープがあります。

当院は、内視鏡診断・治療に特に力をいれております。そのため、下血で受診される患者さんが多くいます。

その場合、痔出血のこともあれば、難病指定とされる潰瘍性大腸炎、抗生剤内服の副作用とされる出血性腸炎など考えなければならない病態が多数存在します。

丁寧な問診と大腸内視鏡検査が不可欠となってきます。

今回は、珍しい病態を提示します。動脈性出血を伴うポリープ出血で受診された症例です。

下血が朝から止まらないという主訴で受診されました。

やや脈拍が早かったため、出血量が多いことが予想されました。

そのため、当日緊急内視鏡検査を施行しております。内視鏡画像を提示します。

出血部位を洗浄するとポリープの頂部から拍動性の出血を認めました。そのため、その場で緊急ポリープ切除を施行しました。

下血がある場合、このようなパターンもあり、出血性ショックになる患者さんもいますので、お早めにご相談・受診してください。