当院ではAI(人工知能)搭載の大腸内視鏡検査を行っております。大きい病変はもちろん、小さい病変も見逃さずに診断、必要に応じて当日、その場で切除可能な環境を整えております。
術者が内視鏡操作で丁寧に、大腸のひだ裏を観察しないと、AIによる病変の指摘は困難であります。
肛門裏(Rb;下部直腸)のよく見逃されやすい部位に病変を見つけることができ、同日切除した症例をご紹介します。
①肛門手前での内視鏡写真。病変はないように思われます。
②ひだをめくると、病変の一部を視認できるようになります。
③肛門裏にある病変は、内視鏡を180度反転させると、病変の全貌を観察することが可能になります。
大腸カメラ
④病変の中心に局注針をさし、同心円状に広がるように生理食塩水を注入します。スネアを上手にかけるために必要なデザイン力が求められます。また、カメラ180度反転させながら行う操作のため、より高度な技術が必要とされる病変です。
⑤スネアを病変にかけて、通電による一括切除をします。
⑥創部をクリップで閉鎖し終了。処置時間はわずか4分です。